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2012年4月16日月曜日

劇場にて『KOTOKO』。

塚本晋也監督の最新作『KOTOKO』を観てきました。
塚本ファンとしては待ちに待った新作だったので、
行く前から楽しみでした。

『鉄男』や『六月の蛇』で知られる監督の新作は
今回も痛みが伝わる作品だった。

世界が二つに見える主人公琴子と
琴子が育てる息子の大二郎、
そこに小説家の田中の三者の人間関係が
壮絶な形で描かれている。

冒頭、Coccoのナレーションと共に息子・大二郎との生活や
自分の存在を確かめる為のリストカットのシーンが描かれていくのだけど、
役者を生業としてないのにナレーションが上手でした。
とても重みがあるというか、聴き易かったというか。

『TETSUO -THE BULLET MAN-』の時同様にカメラはブレまくり、
暴発でもしたかのようなサウンドエフェクトは健在。
でもって、今回はCoccoが担当した美術が作品ないで効果を発揮してた。
特に琴子の部屋のセットはVIVIDな色使いで
それらを使った心象風景の映像が印象的でした。
塚本監督とCoccoってなんか相性良いね。

観ながらなんとなく感じたのだけど、
Coccoの存在感や表現をする時のエネルギーってBjorkに似ているモノがあるね。
可愛らしさとぶつけるような感じがどことなく。
Bjorkの方が若干可愛らしさがあるのだけど。
でも、さらけ出している雰囲気が似ているというか。

観るだけでも疲れる様な作品だし、
三半規管の弱い人にはお勧め出来ないけど、
(揺れるカメラで目が回ってしまうので)
是非、劇場で観て欲しい作品です。


http://www.kotoko-movie.com/

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