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2012年10月27日土曜日

巷で噂の映画をやっと観てきた。


twitterやFacebookをはじめ方々で常に噂になっていた
『わたしたちの宣戦布告』をようやく観る事が出来ました。
今日を逃したら東京では観る事が出来ないので、
ギリギリ間に合った&久しぶりに来たBunkamuraのル・シネマ。
『橋の上の娘』以来だけど相変わらず高級感の漂う映画館でした。

で、『わたしたちの宣戦布告』
シェイクスピアの悲劇の主人公と名前を同じくするロメオとジュリエット。
同名の戯曲と同じく深刻な悲劇に巻き込まれていく。
ただし、悲劇の主人公は彼らではなく彼の息子アダム。
生後間もなくして重い病気にかかってしまう。
絶望する二人だけど、友に病を乗り越えようと力強く立ち上がる。
まさに宣戦布告!

難病に立ち向かうという重いテーマを扱っているんだけど、
全然、重くない。かといって通り一遍等な描き方でもない。
時折、垣間見えるユーモア溢れる夫婦の会話に笑ってしまったりと、
不思議な距離感がありました。

音楽も新旧問わず様々な曲が使われているんだけど、
音楽映画って感じでもなく、使い方も良いタイミングで入って来るので
くどさも感じませんでした。

電車や車からの眺め、バイクに乗っているシーンなど、
疾走感を感じさせる画が多く、
カメラワークはとてもカッコ良かったです。
ポップさを感じさせる作品って言われているけど、
特に僕が感じたポップさはカメラワークだったなぁ。
唐突にインサートされるスッと寄るズームが印象的でした。

誰もが扱いそうなテーマだけど、
誰もが陥りそうな描き方にならず、
描き方に監督の意地を感じました。
まさに宣戦布告!

配給(もしくはプロデュース?)にWILD BUNCHの名前がクレジットされていて、
この会社、本当に一癖も二癖もある作品を選んで配給するなぁと
感心しました。配給の審美眼とでもいうのでしょうか?
何を基準に選んでいるのかは解らないけど、
ここから配給される作品はアーティスティックで本当にワクワクします。
ギャスパー・ノエの『エンター・ザ・ボイド』も配給してたしね。
WILD BUNCHが配給もしくは関わっている作品は要チェックです!

東京での上映は今日で終わりらしいけど、
これから他県で上映されるらしいので、
ご興味ある方は観に行ってみて下さい。

詳細はこちらから。
http://www.uplink.co.jp/sensenfukoku/

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