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2014年8月10日日曜日

インスタレーション作品 at Seoul International New Media Festival

映画祭二日目。
映画祭のディレクターやFilm Makerと遅めのブランチ。

その後、展示されているVideo Installation作品を観に行ってきました。
Seoul International New Media Festival(以下、Nemaf)はNew Mediaと言うだけあって
新しい表現をしている様々なアート作品を扱っているのが特徴ね。


やってきたのはSeoul Art Space Seogyoというギャラリー。
クリエーター同士のミーティングも出来る様な場所もあり、
堅苦しさの無い開放的な場所でした。

展示会場には作品毎にプロジェクターが設置されていて、
中には1作品に複数のプロジェクターが使われてモノも。
2画面同時上映というのはウォーホルの『チェルシーガールズ』の時代から健在なのね。
中国の若者を正面fixで捉えた画を2画面で交互に投影する"rituals"という作品と
キネクトを使って画面上の楽器を演奏出来る"Wind Chim"という作品が印象的だった。



続いてやって来たのは東京で言う"裏原"のような場所にある、
Gallery Zandariというスペース。
Seoul Art Space Seogyoと違ってこっちは静かな印象。

今回は映画祭の為にインスタレーションを展示していたけど、
受付に入るとアートブックも沢山置いてあって、
現代アートの文化がこっちも盛んな感じがした。



この作品は、映画祭のオープニングで上映したドキュメンタリー映画
"Reiterations Of Dissent"のインスタレーションversion。
セレモニーの時に壇上で話していたJane Jin Kaisenさんの作品。
ヘキサゴン状に置かれたモニターとランダムに遅れて流れている映像作品を
真ん中で鑑賞するという作品。
モニターにはそれぞれヘッドホンが置いてあって、
個々に鑑賞も出来るけど、別の画面を観たりすると音と画がズレているので、
不思議な感覚になる。
映画館だと皆で同じ映像を一つのスクリーンで観るのに対し、
その逆を狙ったというコトなんですかね。
"各々が観たい方向を向く"というコンセプトを感じさせる作品だった。




個人的に気になったのがモニターで会話している(かの様に見える)作品。
どちらも同一人物だけど別の映像。
でも、会話がシンクロしてしまうのが面白かったです。
僕の作品のテーマと近くて親近感の湧く作品でした。



日本人の方の作品も展示されていた。
Tsuyoshi Anzaiさんという方の"Sweet Dreams"という作品。
プログラミングされた装置に着いている傘状のモノがランダムに
開いたり閉じたりしている。
それに写真が設置されていて"イメージが浮遊する"という感じ。



After partyでお友達になったドイツ在住の韓国人、
Choi Jae-yongさんの"MASS"という作品。
素材は科学樹脂のようなものだったけど、
柔らかさがあって「エコじゃない製品でエコっぽい」感じがした。

今回は造型物での出品だけど
ドイツではビデオアートを中心に活動しているらしく、
現地の映像制作の事情なんかも聴けたりして
意外と近い分野で活動している感じがした。
ドイツに行ったら何か出来ると良いね。

という感じで、
少し足早に展示作品をご紹介。
15日まで常設されているので、ソウルに行く用事のある方、
旅行を考えている方、良い機会なので是非観てみて下さい。

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