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2014年10月13日月曜日

映画祭で観てきた作品あれこれ。-International version-

帰国してからノンビリしてたら時間が経ってしまった。。
CLOSINGや残りのレポを書かねば(汗)

今日はRaindance Film Festival開催期間中に
幾つか観た映画の中から気になった作品をご紹介。
映画祭に来ると色んな作品が上映されていて、
自分の発想を超えた作品や重厚な作品に出会うと感性を刺激される。
Raindance Film Festivalでもそんな作品に出会えました。

まずはこちら。



ポーランドの長編映画『Kebab&Horoscope』
自殺願望のある精神疾患の人達を更正させる為のプログラムに
参加している人達のドラマ。
アキ・カウリスマキっぽい雰囲気と全編FIXで撮られていたのが特徴的。
おそらく予算が限られていたのだろうけど、
そういった事を逆にプラスに変えていった点で
自分の作品造りのインスピレーションを貰った気がした。
作品、日本に来ると良いな。



イスラエルの短編映画『The Cities of My Youth』
あるカップルの前に現れる謎の老人が彼らに死の宣告をするまでの話。
PARTYに興じる若者達が退廃的に感じられ、
西洋的なモチーフや詩を基本にFashion Filmの様なフォトジェニックな画が特徴的。



ニュージーランドの短編映画『Echoes』
Lexusがプロデュースしている短編映画で過去に囚われている男を
ファンタジックに描いた作品。
雪のシーンやクレーンをバンバン使っていて金かかってんなーという雰囲気が感じられ
短編でも企業がバックアップに入っているとここまで違うのかと感じた作品。

ちなみに上の二つは審査員特別賞の最終選考にも残っている。
こんな作品とT2作品が肩を並べたと思うと何だか不思議な感覚になるね。

WiNdOw LiCkEr Trailer from brian mcguire on Vimeo.

LAの長編映画『Window Licker』
こちらは上映トラブルで最後まで観られなかったんだけど、
EditやEffectが実験的だったのでご紹介。
内容は、あまりないんだけどカオスな雰囲気がよく出てて、
おかしな雰囲気とノリで押し通した感じ。
トレイラーを観ると暗いイメージだけど実際はとても陽気な作品でした。



イラクの短編映画『Children of God』
まだまだ危険な地域もあるであろうイラクでも映画が造られているのね。
サッカー好きな両足の無い男の子とゴールキーパーの女の子の話。
障害がある事に悲観的な感じがなく少年の勝ち気さがよく出ていて、
イラクでこんな映画が造られているのかとビックリ。
日本だとこういうコトって腫れ物に触る様な感じだもんね。
ラストが清々しい作品。

Happy Tears from Martin Monk on Vimeo.

ドイツの短編映画『Happy Tears』
ファーストカットから雰囲気あるよね。背景のボケが流れていたのが特徴的。
キャラクターの対比を洋服で表現している所とか僕は好きですねー。
数々の賞を受賞していて、他の映画祭のFashionFilm部門でも賞を貰っているみたい。
作品をみて納得。本業がフォトグラファーの監督らしい画造りの美しさが印象的。



こちらはNY在住の日本人Misaki MatsuiさんのMV作品『White Sea』
ダンサーと琴のアーティストのセッション映像に、
海の音や映像がインサートされて静寂感のある世界観がよく出てた。
それにしてもNYでよく琴の奏者を見つけたよね〜。
Misakiさんも本業がフォトグラファーで画造りに雰囲気があった。
web siteで写真が見られるので是非チェックしてみて。
http://www.misakimatsui.com



こちらはカナダのドキュメンタリー映画『Seth's Dominion』
コミックアーティストSethの創作環境や半生を追った作品で、
過去にアニメーション化された作品だけでなくシチュエーションなども
アニメーションで表現されるAnimation Documentary的アプローチの作品。
アニメーションのみならず実写の部分も作り込まれた画造りで
見応え十分だった。
ちなみに監督ご本人は大の手塚アニメのファンらしく、
今回同行した女優の椿かおりさんがご子息、手塚眞監督の作品に出ていると聞いて
大はしゃぎだった(笑)



映画祭のクロージング作品、オランダの長編映画『WOLF』
キックボクシングでチャンピオンを目指す青年が犯罪に身を落としていく話。
オオトリを務めるだけの力強さと荒々しさを感じさせる作品だった。
ちょっと「キッズリターン」を感じさせたけど、こちらはよりダークな感じ。
主役の男性は元格闘家らしく格闘シーンは見応えがあった。
エンディングがドストエフスキーの「白夜」みたいに急展開を見せる所とか、
人間って解らないねと感じさせる作品だった。

こんな感じで、ザッと紹介してみました。
次は映画祭で上映された日本映画も紹介したいなと思います。

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