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2014年10月13日月曜日

映画祭で観てきた作品あれこれ。 -Japanese version-

先のBlogの日本版。
今回のRaindance Film Festival、日本映画も10作品近く上映されていて、
その幾つかを見る事が出来ました。
T2の作品は一般応募だったのでセレクトされてなかったけど、
Short filmでは日本映画枠が別途設けられていて 映画祭の日本映画に対する関心の高さが感じられた。



まずはこちらの長編から。
Fuku-chan of FukuFuku Flats (邦題:福福荘の福ちゃん)
日本でも森三中の大島さんが男を演じて女優賞を貰った事が話題になっていたが、
作品は昭和な感じがある古いアパートを舞台にした人情劇で
内容もほっこりしてる。
女性が男性を演じているという事はあまり関係なく、
悲喜こもごもがしっかり描かれていた。



And the Mud Ship Sails Away (邦題 : そして泥船はゆく)

「ストレンジャー・ザン・パラダイス」の栃木県vesionのような作品。
殆どのシーンが1シーン1カット&モノクロで撮られている事もそう感じさせるのかな。
原発や宗教の事もモチーフに入ってきて、暗い影を見せながら作品はどことなく明るい。
賛否両論があったらしく、確かに後半はそんな感じがしたね。
作品が大きく転調する部分を是とするか非とするか、
それが賛否を巻き起こしたのかな。
ゲストトークで聞いたけど、総予算50万で撮ったという
気概は凄いなと思いました。やれば出来るという事です!
監督の弟さんやご両親、お婆ちゃんのサポートや出演などもあって、
造られた作品らしく、そういうやり方もあるのだなと感じた。
ちょっとコッポラっぽくて良いね。




How Selfish I Am! (邦題 : 自分の事ばかりで情けなくなるよ) 』

T2作品"ENSEMBLE"と同時に上映された作品。
異なる4つのエピソードが微妙に交差する構成は
「アモーレスペロス」を感じさせるけど、こっちはより日本映画的な日常が活写されていた。
クリープハイプのライブ映像が入ってくるコトからも
企画の当初はそこから始まったんでしょうか。
でも、そのライブ映像も上手く物語に組み込んでくる構成が面白かった。

短編映画もセレクトされていた。
文化庁が若手映画作家をサポートしていて短編映画が幾つも造られているらしい。
35mmで撮られていて(!)技術者も一流どころがフォローしてくれる。
役者も名の知られた人が出ている。
そんな支援事業があるとは、知らなかった〜。。
その中から選ばれた作品をご紹介。



『Buy Bling, Get One Free (邦題 : オシャレ番外地)』
こちらは短編映画。
オシャレにマジな男の子がとある雑誌に載った事により、
おかしな世界に巻き込まれていく不条理コメディ。
「世にも奇妙な物語」的なシチュエーションの作品。


『Turning Tides (邦題 : んで、全部、海さ流した。)』
仕事のない女の子と塾をドロップアウトした少年のドラマ。
ロードムービー的な構成の作品


『The Fragrance of Machine Oil (邦題 : カオリと機械油)』
廃業寸前の工場に務める女の子の話。
WEDDING DRESSを着て自転車に乗るという画が、
内容の暗さとは裏腹に少し可笑しく明るさを感じさせる。

まだまだ観れなかったけどセレクションに選ばれていた作品もあって、
さらっと紹介しただけでもこれだけ紹介されているのを観ると、
意外と日本の映画って注目されているのかもね。
海外の映画祭ではMVも積極的に取り上げてるので、
MV監督が自ら出品出来る自由があると良いんだけどね。

という感じ。
CLOSING GALAについては次回のBlogにて。

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