2016年8月15日月曜日

やっぱり画的なインパクトって大事ね。

宣伝用のビジュアルにつられて『眼球の夢』を見てきてしまいました。
やっぱり画的なインパクトって大事ね。

いきなり感想ですが、いやー久しぶりに観たアングラ全開な感じの映画でした。
カメラの構図、アングラ演劇的なセリフ回し(特に年配の役者)、影やサウンドエフェクトによる演出。
どれをとってもトリッキーの一言に尽きましたな。

こういう映画、大好きですw

内容は他人の瞳を撮り続けている女性写真家の個展に
ドキュメンタリー映画を撮っている脳神経外科医が現れ、
彼女を被写体にドキュメンタリーを撮りたいと言う。
彼女には子供の頃に誘拐やレイプされた過去があり、
そのトラウマから他人の瞳を撮るという行為に取り付かれているんだけど、
ドキュメンタリー映画の撮影が進むにつれて精神がおかしくなっていく。
という内容。

特に撮り方が凄く好きな感じだったな。
都会のビルや歩道橋、階段の撮り方が凄く独特で、
魚眼レンズを使っただけではない工夫があった。
やっぱり個性的な画って大事ね。

監督は佐藤寿保という方。
ピンク映画出身の監督さんというコトで、
少ない予算をカバーするアイデアが沢山あって、
それが面白かった。

今まで過去の作品を見た事がなかったけど、
これを機会に見てみたいなと思わせる個性的な作品だった。

『眼球の夢』、渋谷のシアターイメージフォーラムにて
レイトショーでのみ上映とのこと。

ご興味ある方、詳細は下記をチェックです。

2016年8月3日水曜日

久しぶりにちゃんとドラマが描けている作品を観た気がした。

『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』を観てきました。

全くのノーマークな作品でしたが、
実話を題材にした作品で時代背景のみならず、
主人公や周りの人物も強さ弱さがよく描けてて予想外に面白い内容でした。

凝った映像技巧もなく、トリッキーなカメラワークもなし。
どっちかっていうと僕好みな感じではないけど、
手堅い演出と主役も脇も渋い役者達が味な演技で作品を盛り上げる。
久しぶりにちゃんとドラマが描けている作品を観た気がした。

ブライアン・クランストン演じる主人公のダルトン・トランボの
飄々としながらも芯のあるキャラクターが
こういった作品を盛り上げる時にありがちな苦境な時でも頑張ろうぜ的な熱血漢とは違って
返って印象的だったし、
オットー・プレミンジャーやカーク・ダグラスの雰囲気も
それっぽい感じが出てて凄く良かったね。

ハリウッド・テンについてはまたの機会に語るとして、
そういう事情が解らない人でも楽しめる作品かなと。

今回は、有楽町のシャンテシネで観たのだけど、
この日は外国人のお客さんが数人来ていて良い所の見せ場で
良い感じに笑い声を上げてくれていたので、
他のお客さんも一緒になって笑うという現象が起きてた。

本来なら好きに観たら良いんだけど、
こういう時、日本人って反応がよそよそしくって
もう少し素直に笑ったら良いなと思いますね。

そんなこんなで良質な作品でした。

http://trumbo-movie.jp/

2016年8月2日火曜日

大統領の所信表明演説を映画監督が演出するって一体どういうことなんでしょうね。

新しくフィリピンの大統領に就任したロドリゴ・ドゥテルテ氏の所信表明演説が
youtubeにUPされてたのでご紹介。



一件普通の所信表明演説のように見えますが、
この動画、フィリピンの映画監督ブリランテ・メンドーサが演出しているというコトで、
一部のフィリピン人の間で話題になっているみたい。

大統領の所信表明演説を演出するなんて一体どこをどう演出したんでしょうね。
R・ドゥテルテ氏は演説が得意じゃないらしいので話し方を指導したとか、
演説の進行を指揮したとか、いやいやカメラワークだけだとか、
色々と憶測が飛び交っているけど、とりあえず演出家として参加しているのは
確かな情報みたい。

最近、フィリピン人講師に英語を習っているのだけど、
映画の話になると必ず出てくる監督の名前がブリランテ・メンドーサ。

日本だと『キナタイ』と『囚われ人 パラワン島観光客21人誘拐事件』くらいしか
観る事が出来ないので、まだまだ一部のインテリ層にしか届いてない感じがありますが、
海外では既に有名で『キナタイ』はカンヌ国際映画祭で監督賞を受賞してたりと、
アジア圏でホットな映画監督の1人。
そういえば、今年のカンヌでも同氏の作品で女優賞を獲得してたよね。

日本だと安倍首相の演説を園子温監督が演出するとか考えられないけど、
そういう事がフィリピンであったと想像すると面白い動画として観られるんじゃないでしょうか?
何よりブリランテ・メンドーサの新作という位置付けでもあるわけだしね〜。

という訳で要チェックです。

2016年8月1日月曜日

WombでのVJからのスウェーデンの監督と映画談義の週末。

先日はWOMBにてVJでした。
Milkboy presents SWEET DREAM、ご来場頂いた方々ありがとうございました。
スタッフ、出演者の皆さん、お疲れさまでした。


その昔、CSH4というイベントに出演した時以来だったので、
色々と事情も変わっていたみたいだけど、無事にGIGを終える事が出来てホッと一息。
クラブでも映像のHD化進んでますね〜。
素材を一刻も早く作り替えなければなりませぬ。


以前はなかったこの天井の映像、なかなかエキセントリックな画面比率でした。
これを扱うのは骨が折れそうね。。



この日は出演者にV系ROCKの人が多かったので、
そういうファッションが好きな人たちが多かったような。
なので、マナーがめっちゃ良いという♪

そういうイベントでVJやると落ち着いてplay出来るのでホッとします♪


吊るされているのは、最後の出演者だったケルウィンさん。
この日はオーガナイザー兼出演者で、ラストは吊るし上げですから(言い方違うか。。)、
ハードな1日だったんじゃないかなと思います。
TOOWA2もVJ時に色々とおせわになりました。

この日は去年、プチョン国際映画祭で知合ったスウェーデン人の監督が遊びに来てくれてて、
かなり喜んでくれていたので、誘った甲斐があったかなと。


イベント終了後の打ち上げにて。JaneさんとコーディネーターのChikaさん。
やっぱり会話は映画と映画祭の話。現在、長編映画を企画しているとのこと。
遥か遠くの異国で同じような事を頑張っている人がいるってのが解ると、
なんだか励みになりますね。