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2017年12月17日日曜日

大げさな演技を見ながら感じた仮定について



前作『リアリティのダンス』が素晴らしかったのもあり、
続編も映画館でってコトで、
A・ホドロフスキーの新作『エンドレスポエトリー』を観てきました。

前作は「父親との過去をどう捉えるか?」ってことに重きを置いている印象だったけど、
今回はそこから一歩前進して、父親からの独立が描かれる。

前作同様に物語の合間に狂言回しの様に登場するご本人の語りが、
作品に独特な雰囲気を与えている。
文法とかセオリーをすっ飛ばして、
ある意味、ホドロフスキー自身の為の癒し映画って感じ。
それを観て僕らも癒されるという。。。笑

とにかく詩的な画造りは随所に観られるので、
ビジュアル的なことに関しては巷で目にする評論と僕も同じ。

それよりも観ながら感じたのは、
全編、演技がオーバーリアクションであるということ。

前作同様にお母ちゃんは全編なぜかミュージカルだし、
他のキャストも過剰な演技の人が多い。

もともとパントマイム出身の監督なだけに意図的に入れたのもあると思うけど、
これはスペイン語圏の人が観たらどう感じるんだろうか?
同時にこれを日本語でやった場合どんな反応があるんだろうか?
そんなコトを観ていて思いましたね。

当たり前に日本語を使っている僕らからすると、
自然な台詞回しが一番良いと無意識的に考えてしまっているけど、
こういう大げさな演技も表現の一つな訳で、
それ用いて『エンドレス〜』の様に詩的な作品として昇華するという
やり方もあるんじゃなかろうかと。

でも、これ日本語でやったら台詞回しが気になって
落ち着いて見れないだろうな。笑

ただ、そんな感覚が僕らの根っこにあるというのも
映画の見方を画一的な感じにさせていると思うし、
同時に創り手もアプローチが似通ってきてしまう原因にも
なっているのかなとアレコレ考えるキッカケになった。

そんなこんなで色々と気づきがある本作品、
ご興味ありましたら是非劇場に。

2017年11月5日日曜日

初ラヴ・ディアス映画。これを機会に他の作品も日本で観られると良いな。

絶賛過密中のスケジュールの中なんとか時間をやりくりして
映画を観てきました。つい先日の話。

すぐにアウトプットしようと思ったのだけど
何から書いたら良いか解らず時間が過ぎて。。。汗

フィリピンの怪物的映画作家と呼ばれているラヴ・ディアスの新作、
『立ち去った女』をシアターイメージフォーラムにて観てきました。
久しぶりのイメージフォーラム、僕的に外れがない映画館でして、
今回も凄い作品を観させて頂きました。



日本版の予告編。重厚感があるね〜。
ぶっちゃけ本編では音楽は一切使われてませんので、
このテンションを期待して観ると違った印象を感じるかもね。

発表する作品が平均5時間っていう長尺なだけに、
上映はおろかDVDやBlu-rayで観るコトさえ出来なかったディアス作品。
こんな作品を毎年、ヘタすると年間2本リリースしているんだから、
どんな体制で創作活動をしているのか以前から凄く興味がありました。
今回はわりかし短めだっただけに(それでも3時間48分っていう。。。)、
何とかスケジュールをやり繰りすれば観れるかなと劇場に駆け込んだのでした。

えん罪で30年投獄されていた女性の復讐を軸に
話がゆ〜っくりと、ホントゆ〜っくりと展開する。
中途半端に長いと「ダルい!」とか感じてしまうけど、
ここまでスローだと逆に落ち着いて展開を把握出来るので
ある意味楽しめたかもしれません。笑
スローだけど緩くなく描き方も丁寧な感じがしました。

カメラは全編の9割近くFIXだし1シーンも長いんだけど、
ふとした拍子に編集でアクション繋ぎを見せたり、
フォーカスの合わない画を持ってきたりと、
ゆっくりな展開の中にトリッキーなカットを持ってくるのも
特徴的でそろそろ間延びするかなというタイミングで何か仕掛けてくるので、
意外と観れるのよね。

ハリウッド映画なら100分に纏まってしまいそうな内容。
でも考えてみると人の感情の動きや決断までの過程をじっくり描くなら、
こういうコトになるよね。
アプローチがとても新鮮な感じがした。

とはいえ、長尺の映画。
劇場では寝ている人や途中でトイレに立つ人もチラホラいましたね。
まぁ、気持ちは解らないでもない。笑
上映前に食事とトイレと十分な睡眠を取ってから観る事をおススメします。笑

詳細はこちら。
http://www.magichour.co.jp/thewoman/

2017年2月15日水曜日

実験映画からサスペンスまで。最近劇場で観た映画、色々。

ココ最近公開されている作品で気になった映画を幾つか観てきました。
中には前情報なく駆け込んだ映画もあったけど、
意外と面白かった作品もあり勉強になった映画も。。

まず1本目。

『壊れた心』(フィリピン)
D:ケビン・デ・ラ・クルス

マニラが舞台の犯罪もの。殺し屋と組織の女の恋物語。
というザックリとした話の筋があって、
あとはライブ感のある映像が展開するスタイリッシュな実験映画。

クリストファー・ドイルがカメラマンってことなら、
MVやVJ映像が好きな人は楽しめる作品。

公開は、、、終わってしまってますね。。。汗
DVDを待ちましょう。。。(出るかな、、(笑))


2本目。

『ドント・ブリーズ』(アメリカ)
D:フェデ・アルバレス

盲目の障害者の家に押し入った3人組が
逆に事件に巻き込まれてしまうという巻き込まれもの。
ターゲットの障害者がハイスペックな異常者ってトコロが新鮮。

本題に入るまでの展開が早くて手際の良さを感じたね。
流石、プロデューサーにサム・ライミがいるだけある♪

これは、、、現在公開中ですね。
上映後にお兄ちゃん達が「予想以上に怖えぇ〜アワ((゚゚дд゚゚ ))ワワ!!」
とビビっておりました。


3本目。

『ネオン・デーモン』(デンマーク/フランス/スウェーデン)
D:ニコラス・ウィンディング・レフン

最近、T2が追っかけているお気に入りの監督。
制作国が3カ国なのは内容に対してお金を集めるのが大変だったのかなと邪推しちゃうけど、
『ドライブ』のNWRが監督した作品とくれば、きっと凄いものを見せてくれる。
という期待感だけで劇場に。

ファッション業界の暗部を描いた作品。
モデルとなると女性が主人公でドロドロって展開が描かれることが多いけど、
コレ、男だとやっぱ難しいんですかね?
男の嫉妬も結構凄いもんがありますけどね(笑)

まぁ、それはさておき。
冒頭のタイトルと監督の略称"NWR"が出るところから唸りましたw
途中の展開とかVJ映像かってくらいキレていた。
パンフレットのエル・ファニングのお茶目な写真に注目。

体感したいFashion Filmです。

これも、、、現在公開中ですね。


4本目。

『沈黙』(アメリカ)
D:マーティン・スコセッシ(アメリカ)

戦後日本文学を代表する小説家・遠藤周作の長編小説の映画化。
いつもは映画を見た後に原作をチェックしたりするんだけど今回は逆。
小説もおススメですよ。
僕的にはキチジローの印象は違ったけど、全体的に忠実に描いているなと思いました。
暴力描写がフォーカスされがちだけど、スコセッシが弱者を描く時の語り口って良いのよね。

つい先日、スコセッシのデビュー作『ドアをノックするのは誰?』を観たんだけど、
この映画を撮りたいと思った理由が何となく理解出来た。

劇場にはあまりお客さんがいなくて、良い作品なのに勿体ないなと。

これは、、、絶賛公開中ですね。


5本目。
『The NET 網に囚われた男』(韓国)
D:キム・ギドク

最近(というよりここ数年♪)T2が追っかけているお気に入りの監督その2。
南北朝鮮の関係をキム・ギドクらしいタッチで描かれる。
役者の存在感で背景が解る造りが印象的だった。
アクション映画に出ている人を主演で持ってくるコトで、
所属している軍隊がイメージ出来る演出はとても勉強になりますな。

それと、『メビウス』あたりから作品に現れるようになった気がするんだけど、
重い内容なのにどことなくユーモアを感じるのは僕だけ?
冒頭の漁船のモーターに網が絡まっちゃう下りとか
笑いが込み上げてしまった。

そして、イ・ウヌちゃんが可愛かった。。。
この女優さん、インパクとあるね。

これも、、、絶賛公開中ですね。

ってな感じで、サクッと5本紹介。

2017年1月17日火曜日

今更おススメするのもアレだけど。

昨年観られなかった『エヴォリューション』をようやく劇場で観るコトが出来た。
映画は可能な限り劇場で観たい派なので、こういう時にリバイバルって良いよね〜。

本編上映前に短編映画『ネクター』も観れた。
miumiuがFashion Filmを撮ったらこんな感じになるんじゃなかろうかってのが
観ながらの雑感でしたが、
比喩的なカット割がとても面白かったです。
『エヴォリューション』と同じく解りにくい構成だけど、
こっちの方が言わんとするトコロはよく伝わると言う感じ。

さて、『エヴォリューション』。
方々で解り辛いと噂になってましたが、
説明描写が少なくって理解するのに時間がかかる感じがした。
大人の女性と男の子しかいない島っていう設定に対しても
なぜ?っていう説明なし。
倫理的な部分もスルーされちゃってるから不快に思う人も多いかもね。
とはいえ、静かな展開と悪夢的な美しさは凄いもんでして。
もしかすると我々も説明過剰な映像に晒され過ぎて、
感受性とか想像力が下がっているのかもしれませんね。

「こんな芸術的な作品を造れるなんてやっぱヨーロッパの映画シーンは良いなぁ〜」
なんて思いながら観てたけど、
パンフを観てみるとお金を集めるのに凄く苦労したみたいね。
実際、国際映画祭の実験映画部門とかでこういう作品あるんだけど、
どこの国も解り辛い作品にはお金を渋るみたいですね。

なんだか締まらない雑感ですが、
こんな映画、劇場で観る機会もなかなかないので、
体験しておいて損はないかなと。
(ってか、今更おススメするのもアレだけど。)

詳細はこちら。
http://www.uplink.co.jp/evolution/

2016年9月21日水曜日

実験的な試みっていつ観ても楽しめるね。

久しぶりの深夜Blog。
ちょっと前の事ですが『イレブンミニッツ』を観てきました。

たった11分の出来事を様々な視点から繰り返し&断片的に描く。
タランティーノの『パルプフィクション』の様な
並行的に語られる手法をさらに分断(というより分解?)して、
最後、結びついていく構成は、数学的な感じすらあって、
普段構成に興味がいかないVJのアタクシでも嫌が応に興味津々でした。

何年か前に『ランローララン』って映画で
テクノのリズムにあわせて同じシーンを繰り返し見せる手法が話題になったけど、
こっちはリズムはジャズでロックな感じ。

通常の画以外に監視カメラやアクションカム、WEBカメラ。
画の質感も様々なのに違和感なくインサートされていて、
色調整の部分でも凄く参考になったな。

一方、人物描写は意外とザックリしてて、
物語の中心的な人物以外はサラッと語られるのみ。
登場人物もかなりのもんだったからバランス的にもそれで良かったのかもしれないね。

今回、初イェジー・スコリモフスキ作品ということで、
良い機会だったので過去作品も借りてみたのだけど、
実験的な手法で撮られた作品が多く、
早速T2のお気に入り監督にリストアップされました♪

『イレブンミニッツ』、まだまだ公開中らしいので、
尖った映画が好きな方は劇場に足を運ばれても良いんじゃないでしょうか?


詳細はこちら。

2016年9月7日水曜日

ゴジラだろうとエヴァだろうと

『シン・ゴジラ』を見てきました。
トリッキーな画面構成、カメラワーク、ゴジラのミニチュア感。
レトロな感じを残しつつトリッキーさ、新しさを感じさせる雰囲気はまさにシン・ゴジラ。
冒頭のテロップから東宝特撮へのオマージュが感じられたね。

セリフも人物も多過ぎて関係性を追っかけるだけでひと苦労だったけど、
怪獣マーチやエヴァのサントラ、そして「ヤシオリ作戦」。
ファンがにやりとしそうなモチーフは劇場でも笑いが起きてた。

ゴジラだろうとエヴァだろうと庵野秀明は庵野秀明なんですね。
らしさ全開で最高。

と、お気に入りのシーンが多々ある一方で
決戦シーンでの無人電車攻撃のCG感が個人的には辛かったな。
ゴジラに突撃する時の電車が絡み付くミミズみたいに見えたのは僕だけ?

登場人物に頑張れ~とエールを送る前に、
ここだけは「日本のCG頑張れ~」と心の中で叫ぶ。。。

3.11の日本政府の対応を皮肉っている感じは言わずもがなだけど、
今の日本の状況にも言えるような感じもしたね。

石原さとみの英語は誰が見ても謎なノリだけど
あれは石原さとみがどうのこうのの前に「海外にいる優秀な日本人」みたいのを
皮肉っているんじゃないすかね。

ってな深読みをしてみたりして(笑)

特撮、演技、カメラワークと色々語りたくなる作品である事は間違いない!

ってことで、
ご興味ある方、この機会に是非劇場でチェックしてみて下さい。

詳細はこちら。

2016年9月2日金曜日

足すだけじゃなく引くって発想も大事なのね。

ユーロスペースで『ケンとカズ』を観てきました。
周りでチラホラ噂を聞いていたのと知り合いが出ているという
軽い動機で観に行ったのだけど、凄く面白い作品でした。

町工場、アウトロー、元締めの先輩。
考えてみるとモチーフはありがちな要素なのに、
見せ方がとても新しく、特に音の使い方が上手だなと思いましたね〜。
出し引きが上手というか。
そういや「レオン」の冒頭の暗殺シーンでも同じ手法が使われてたっけね。

足すだけじゃなく引くって発想も大事なのね。

出演している役者さんの台詞回しが凄く自然だったのもビツクリ。
地元の先輩のヤクザ役の人とか、すんごく自然なのね。

カメラワークでのお気に入りは、
ケンが後ろから教われるシーンで
ピントが倒れているケンに合ってて、観客も犯人が解らないって下り。
観ているコッチも一緒に「誰?誰?」ってなるよね〜。
被写界深度の浅い画をこう使ったかと勉強になってしまいました。

韓国で『息もできない』が生まれたなら、日本は『ケンとカズ』じゃないかなと
思えるくらい骨太な作品でした。

ロングランが決定したらしいので、
ご興味ある方は是非チェックしてみて下さい。
http://www.ken-kazu.com/

2016年8月15日月曜日

やっぱり画的なインパクトって大事ね。

宣伝用のビジュアルにつられて『眼球の夢』を見てきてしまいました。
やっぱり画的なインパクトって大事ね。

いきなり感想ですが、いやー久しぶりに観たアングラ全開な感じの映画でした。
カメラの構図、アングラ演劇的なセリフ回し(特に年配の役者)、影やサウンドエフェクトによる演出。
どれをとってもトリッキーの一言に尽きましたな。

こういう映画、大好きですw

内容は他人の瞳を撮り続けている女性写真家の個展に
ドキュメンタリー映画を撮っている脳神経外科医が現れ、
彼女を被写体にドキュメンタリーを撮りたいと言う。
彼女には子供の頃に誘拐やレイプされた過去があり、
そのトラウマから他人の瞳を撮るという行為に取り付かれているんだけど、
ドキュメンタリー映画の撮影が進むにつれて精神がおかしくなっていく。
という内容。

特に撮り方が凄く好きな感じだったな。
都会のビルや歩道橋、階段の撮り方が凄く独特で、
魚眼レンズを使っただけではない工夫があった。
やっぱり個性的な画って大事ね。

監督は佐藤寿保という方。
ピンク映画出身の監督さんというコトで、
少ない予算をカバーするアイデアが沢山あって、
それが面白かった。

今まで過去の作品を見た事がなかったけど、
これを機会に見てみたいなと思わせる個性的な作品だった。

『眼球の夢』、渋谷のシアターイメージフォーラムにて
レイトショーでのみ上映とのこと。

ご興味ある方、詳細は下記をチェックです。

2016年8月3日水曜日

久しぶりにちゃんとドラマが描けている作品を観た気がした。

『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』を観てきました。

全くのノーマークな作品でしたが、
実話を題材にした作品で時代背景のみならず、
主人公や周りの人物も強さ弱さがよく描けてて予想外に面白い内容でした。

凝った映像技巧もなく、トリッキーなカメラワークもなし。
どっちかっていうと僕好みな感じではないけど、
手堅い演出と主役も脇も渋い役者達が味な演技で作品を盛り上げる。
久しぶりにちゃんとドラマが描けている作品を観た気がした。

ブライアン・クランストン演じる主人公のダルトン・トランボの
飄々としながらも芯のあるキャラクターが
こういった作品を盛り上げる時にありがちな苦境な時でも頑張ろうぜ的な熱血漢とは違って
返って印象的だったし、
オットー・プレミンジャーやカーク・ダグラスの雰囲気も
それっぽい感じが出てて凄く良かったね。

ハリウッド・テンについてはまたの機会に語るとして、
そういう事情が解らない人でも楽しめる作品かなと。

今回は、有楽町のシャンテシネで観たのだけど、
この日は外国人のお客さんが数人来ていて良い所の見せ場で
良い感じに笑い声を上げてくれていたので、
他のお客さんも一緒になって笑うという現象が起きてた。

本来なら好きに観たら良いんだけど、
こういう時、日本人って反応がよそよそしくって
もう少し素直に笑ったら良いなと思いますね。

そんなこんなで良質な作品でした。

http://trumbo-movie.jp/

2016年7月28日木曜日

これがリアルな風景だと思うと空恐ろしい気分になりますな。

UPLINKで上映していた『ひそひそ星』を観てきた。
公式上映では間に合わず未見だったので、
リバイバルってこういう時、重宝しますな。

これまでの近年の園子温作品と違って、
モノクロームでセリフが少なく(しかもタイトルにもあるようにヒソヒソ話す)、
テンポもゆっくりだったので、
『桂子ですけど』や『部屋ーTHE ROOMー』を撮っていた時の雰囲気があって
懐かしい感じがした。



キービジュアルになっている影絵のシーンだけで、
トリッキーな作品が大好きなVJさんとしては要チェックな映画なわけで。

アンドロイドが宇宙船で郵便物を届けにいくだけのサブカルテイストの話なんだけど、
その舞台に福島県浪江町の風景が使われているので、
“作り物ではない現実の風景”が使われていると思うと
なんだか空恐ろしい感じもあって単なるサブカルテイストで割り切れない感じがあったな。

リバイバルは終わっちゃったのでDVD待ちだけど、
ご興味ある方は要チェックです。


詳細はこちら。
http://hisohisoboshi.jp/

2016年7月26日火曜日

B級映画は一定数の固定客がいるね。

夏といえばB級ホラー!と言うコトで新宿のシネマカリテで開催している
シネマカリテ・ファンタスティック・コレクション2016、
略して[カリコレ2016](実際にそう略されているのねw)に行ってきた。

70本のB級映画を一挙に上映って事でどれでも良いかなと思いつつ、
選んだ1本が『アタック・オブ・ザ・キラー・ドーナッツ』という映画。



予告編からも伝わるB級感♪

『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』というB級映画にオマージュを捧げた作品って事で
あとはタイトルから推して計るべしって感じですが、
久しぶりに難しい事を考えずに楽しめる作品でした。

それにしてもカリコレ、B級映画を70本も集めたなと思います。
どのくらいホラー系の映画祭に行ったんですかね。
どれもタイトルからくだらなさが伝わってくる作品ばかり。

ゾンビ映画も似たような部分があるんだけど、
B級映画は一定数の固定客がいるので、
チケットの売れ行きが凄くて上映1時間前に行ったら完売でした。

お客さんもB級映画の楽しみ方を解っている感じがあって、
ここから新しいアイデアが浮かびそうな感じがするね。

カリコレ、8/19までやっているそうなので、
B級映画を観てリフレッシュしたいという方は是非おススメです。
とりあえず、どれ観ても笑えます。

詳細はこちら。
http://qualite.musashino-k.jp/quali-colle2016/index.html

2016年7月12日火曜日

ちょっと前ならアンドロイドといえばビョークのMVだったけど、

人工ロボット、アンドロイドといえば、「AI」ですかね。
僕はC・カニンガムが撮ったビョークのMVかな。

他にも「アイロボット」とか幾つか候補が出てきそうなくらい、
題材として一般的な感じがする存在だけれども、
『エクスマキナ』面白かったですね。

シネマカリテにて公開中だったけど、ようやく観るコトが出来た。
行こうと思った日が映画サービスデーとはいえ常に完売。
その日もほぼ満席の状態でした。

劇場はSF好きな人から一般客までとミニシアター作品ながら客層が幅広い印象があったね。

お話は、プログラマーとして働いている主人公ケイレブが
その会社の社長から別荘に招待されるチャンスを得る事から始まる。
でも、その招待は実用レベルとなる人工知能をテストする為の協力をする
という実験があって、、、っていうそんな話。

話の展開が徐々に疑惑を含んでくる下りが見応えあったなと。
山奥の別荘、しかも密閉された空間、
登場人物は限定されている中で展開するドラマだったので、
設定や会話の機微がよく表現されていて、単なるSF映画じゃない感じがした。

アカデミー賞で視覚効果賞を獲ったらしいけど、
それだけじゃない語りたくなる要素がありますな。

アンドロイド役のアリシア・ヴィキャンデルもさることながら、
どこか狂気を波乱だ役にはオスカー・アイザックが欠かせないね。
そういや『ドライブ』でも印象的だったしな。
アジア人アンドロイド役のソノヤ・ミズノもセリフはないけど、
長い手足を駆使してのダンスや佇まい等、印象深かったな。

そんなこんなで『エクスマキナ』まだまだ公開しているので、
ご興味ありましたら是非チェックしてみて下さい。
水曜日は特に混雑するのでお気をつけて〜。
http://www.exmachina-movie.jp/

2016年7月9日土曜日

初K's Cinemaでした。若干、ネタバレあり。

先日、K's Cinemaで上映している『月光』を観てきました。

T2作品に出演している古山憲太郎さんが出ていると言うコトで、
ここはチェックしておかなきゃなと身内びいきのTOOWA2は、
遅ればせながらの鑑賞。

性暴力がテーマの作品。
殆どの場合、男性は加害者の立場なので、
これをどう観たら良いのかと思いながら観てたけど、
意外と抵抗なく観れた。
主人公の感情を表現するVFXの演出も効果的だったと思うし、
音響効果も良かったと思いました。
古山憲太郎さん演じる加害者も人間的弱さがよく出てたしね。

でも、抵抗なく観れたのが良いのか悪いのか。。
勿論、感じ方は人それぞれだと思うので何とも言えないので、
なぜ、そう感じたのかを考えてみる。

思い返してみるに、
この作品は「性暴力による被害者の苦しみ」を描いているだけに、
事件をカットバックで後半に持ってくるのではなく、
物語の冒頭、早い段階で描く方が良かったんじゃないかと。

事件現場は後々になって語られるので、感情移入しにくいような気もしました。

僕は性暴力を扱った作品で記憶にあるのが『アレックス』くらいしかないので、
なんとも言えないんだけど、
順を追って描くと他の作品と被ってしまったりするんですかね。。
もう少し事件が起きるまでの過程をサクッと語って、
その苦しみに焦点を当てた方がより主人公の胸の内が伝わるんじゃないかと思いました。

こういう作品で技巧の話になっちゃうのは、
なんとも恥ずかしい気分になるんだけどね。。

あんまり語るとネタバレになっちゃうけど、
ラストの主人公の感情がアレならば、その過程をストレートな構成で描いた方が
良いような気もしましたが、
表立って語られる事があまりないテーマなだけに
観る人に色んな事を考えさせる作品になっていると思います。

今月の15日までという事なので、
ご興味ありましたら、是非チェックしてみて下さい。
http://gekko-movie.com/

2016年5月9日月曜日

本番を見せる映画とAV&ポルノで何が違うんでしょうね。

GW前でしたがギャスパー・ノエの新作『LOVE3D』を観てきました。

3D上映と言うコトで『オデッセイ』を観た時に貰った眼鏡を持って行ったのだけど、
3Dにならないというトラブルが発生。。
冒頭5分くらい2重にぶれた映像を我慢して観てましたが耐えきれず、
売店で買い直し再度鑑賞。

観終わっての雑感ですがやっぱりカンヌで観ておくべきだったな。。。
ただ、観ているうちにこれはAVと何か違うのだろうかと考えてしまったな。

お話は、
かつての恋人エレクトラが失踪した事を知り、
過去の記憶に思いを馳せる主人公の話なんだけど、
最近のAVだってこんなストーリーありそうだよね〜。
海外のポルノでもストーリーのある作品ってありますよね?

ナイトクラブのシーンは確かにカッコ良かったけど、
AVだって、クラブとかで撮影やってるしね〜(笑)

今回はほぼ素人同然の役者さんを使って撮ったとのことだけど、
AV女優だって演技上手な人いるしね〜。

いや、別に良いんですよ。劇場でポルノ上映しても。
ただ、やっぱりギャスパー・ノエらしさみたいのが感じられないとね〜、、
そのらしさっていうのが、
今回は3Dのポルノでしたっていうと消化不良というかね〜。
最近、3DのAVとかリリースされてますよね?

確かに、他の3D映画よりその特性を活かしている画造りではあったけれども。
グラフィックや画造りはやっぱりカッコ良かったんだけども。

そこは面白かったんだけどね〜。

じゃぁ、『愛のコリーダ』はどうなのさーって話になりますが、
だって、あれ劇中の美術とか超カッコいいじゃない?
あと、お話もよく出来てるじゃない?

映画で本番をやるようになって、
それがポルノと何が違うのかって考えていくと
映画が何を見せる為に造られていて、
AVやポルノが何を見せる為に造られているのか、
なんて考えてしまう一品でした。

はっ!
まさか、こんな事まで考えさせるのを計算して造っていたわけじゃないよね?

http://love-3d-love.com/

P.S
もしも、AVで物凄い予算を確保出来ちゃって、
脚本や演出、演技も練りに練られたもので
カメラとかもRed-one dragonとか使って撮影されたとしたら、
世間はそれをただのAVとしか評価しないのだろうか。

2016年4月19日火曜日

最近観た映画などなど。

久しぶりの深夜のBlog。
慌ただしく動いてしまい
観に行った映画のコトを語れずじまいだったので、
サクッと記しておこうかと。

「オデッセイ」
火星に1人とり残された主人公の脱出劇するまでの話。
ストーリーがシンプルなのでディテールをどこまで細かく見せていくかが
勝負の様な作品。

劇中、火星のシーンはほぼ1人なので、
アクションカムに向かって喋る事で記録を残していくという設定が、
一人芝居に意味を持たせていて個人的に参考になりました。

火星の広大な砂漠は3Dで見ると迫力があるね。

http://www.foxmovies-jp.com/odyssey/

「マジカルガール」
一方、こちらは構成がとても凝っていて、話の進め方が凄く参考になったね。
近年、日本カルチャーが見直されてきて、
MVで日本アニメや原宿カルチャーそのまんまって感じの作品を
よくみかけるようになったけど、これはあくまで物語のモチーフの1つとして使われてて、
むしろ構成の上手さに感激したと言うか。
モチーフの日本カルチャーが良い所で使われてて、単なる大好きってだけじゃない
新しい日本解釈の作品が出て来たんじゃないかって感じ。
そういえば殆どカメラも動かなかったな。
そう、意外と観やすかったのです。
音楽も少ないながら印象的に使われてて、色々と技有りな一品。

http://bitters.co.jp/magicalgirl/

そんなこんなで最近観た映画でした。

追伸〜。
もう少ししたら色々とお知らせ出来ますんで
そちらも要チェックですよ〜。

2016年2月2日火曜日

凄く教科書的な演出だったけど、逆にとても勉強になったのである。

『パシフィックリム』の監督、ギレルモ・デル・トロの次作、
『クリムゾンピーク』を観てきました。

普段はロゴの色が黄色のユニバーサルも

作品の世界観に合わせて赤に統一しているという。
やはりパシフィックリムの成功はこういった部分でも強いね(笑)

ザックリとした印象だけど、
凄く教科書的な(否定的なニュアンスではない)手法が随所で使われていて、
とても勉強になった。

1つのシーンで重要な要素になるモノをカメラが捕らえてドラマが展開したり、
驚かせる時の「出るぞ出るぞと思わせて外し、一拍おいてからドン!」みたいな、
緩急のある演出など、そのシーンだけでも勉強の為に繰り返しみたいなと(笑)

作品全体の色調、赤、白、黒の3色が洋館では効果的に使われていて、
冒頭のNYのシーンでは、
牧歌的な要素を見せたいのかセピアに近い色調だったりと
色の使い方も意図がよく伝わる造りだった。

そう、これ凄く勉強になります(笑)

主演のミア・ワシコウスカのラブシーンで脱がない感じとか
トム・ヒドルソンのもう少し悪さを発揮しても良いのにな感(とでもいうのか。。)は
ちょっと微妙だったな。

2人はジム・ジャームッシュの「オンリー・ラバーズ・レフト・アライブ」にも
出演してたけどあっちの方が雰囲気あったぞ(笑)

とはいえ、ビジュアルは凄く印象的なので、観ておいて損はないかもね。
ご興味ありましたら是非チェックしてみてね。

詳細はこちら。

やっぱりトリッキーなコンセプトの映画が大好きです。

久しぶりの深夜のBlog。
先月は試写会に誘われたのも含めると
6本も劇場で作品をチェックしました。
年明けから結構なペースで映画を観ている。

UPLINKにて昨年話題になった映画のリバイバルをやっていたので、
観に行ってきた。

『ザ・トライブ』

噂に違わぬ快作。こういうトリッキーなコンセプトの映画大好きです。
全編手話のみで展開するというのが、
自分が制作しているshortfilm"ENSEMBLE"でおこなわれている
登場人物が身振り手振りで感情を表現するという部分に通じるモノがあったので、
少なからずシンパシーなんかを感じたりして。

まぁ、こっちは楽器が入ってきたりするので若干違うのだけれども。

作品は聾唖者の寄宿学校にて行われている悪事についてのお話で、
全編音楽もないので寒々しい感じがよく出ていた。
手話のアクションだけで喜怒哀楽が容易に感じ取れるのが
これまた凄いわけで。。

言葉どころか字幕もないんだけど話の展開は解り易かったです。

意外と気になったのはカメラワーク。
1シーン1カットでステディカムを多用した画面構成は
終始緊張感があって見応えあった。

もうDVD&Blu-rayが出ているらしいので、
ご興味ある方は是非チェックしてみて下さい。

僕的には、サイレントムービーコレクションの1つに入りました。
「夢見る様に眠りたい」「最後の闘い」「裸の島」
「メビウス」

そして、「ザ・トライブ」かな。

詳細はこちらでチェック。
http://thetribe.jp/

2016年1月20日水曜日

過去作を観てなくても十分楽しめるね。

過去の作品をリメイクしたり造り直すとしたら
やっぱり別の視点が必要で、
それは当事者ではなく他の人が関わる事で生み出される事が多い。

先日観た『CREED –チャンプを継ぐ者–』はまさにそんな作品。
これ、スタローンが言い出して始めたとしたら、こうはならなかったろうなぁ
(まぁ、言わないと思うけどね)
と感じさせる作品だった。

試合を1カットで見せるシーンのみならず、
対戦相手を紹介する際のグラフィック、試合前の煽りVTR、
CREEDの恋人のライブシーン、部屋のBGMが劇中の音楽に変わる所など

色んなコトが今っぽい感性で造られている事が凄く印象的でした。

スタローンは制作に関わっているけど、
殆ど口出してないんじゃないかなぁ。

トレーニングメニューを写メで記録する下りでの
ロッキーが理解出来てない感じも面白かったな。

『ロッキー5』でも息子とのやり取りで感じさせる
ジェネレーションギャップみたいなコトはあったけど、
ここまで表現出来てなかったよね〜。

だけど、肝心な所ではロッキーのテーマ曲が流れるという、
しっかりとツボをおさえた造り。

映画『ロッキー』のファンも、そうじゃない方もおススメな一品。
過去作を観てなくても十分楽しめるのでご興味ありましたら、
是非観に行ってみて下さい。

詳細はこちら。
http://wwws.warnerbros.co.jp/creed/index.html

2016年1月18日月曜日

「受付のお姉さんがチョット恥ずかしそうにアナウンスをしてた」作品を観た。

先日、『神様なんかくそくらえ』を観てきた。
原題が"HEAVENS KNOW WHAT"だから、ニュアンス的に近い意味なのか。

受付のお姉さんがチョット恥ずかしそうにアナウンスをしてた。
考えてみると「くそくらえ」なんて、あまり言わないよねw

東京国際映画祭でもグランプリを獲った作品ってコトで、
気になってた作品。

リアリティを出す為なのか、
望遠レンズで撮られたカットが多く臨場感はよく出てた。

カメラが遠くにあるって役者的にも演じ易いんですかね。
とにかく自然な演技が印象的だった。

音楽の使い方も特徴的だったな。
印象的な音が多く使われてたけど、冨田勲の音楽が凄く目立つ。

お話は、主演のアリエル・ホームズの実話を元に作られていて、
恋人のイリヤとくっ付いたり離れたりしながら、
ドラッグディーラーをやっている別の男とくっ付いたりと、
話が大きく展開する感じではなかったけど、
悲惨な状況から抜け出せない感じというのはよく出ていた。

一般的な「ストーリーがある映画」を観たい人には物足りない感じもあるけど、
音楽の使い方や撮り方はオシャレな感じ。
アリエル・ホームズを始め本業の役者じゃない人達が見せるリアルな演技も
凄く良かったです。

ご興味ある方はチェックしてみて下さい。
http://heaven-knows-what.com/

2015年12月4日金曜日

情報量多過ぎな作品は用語を説明するだけで物語が展開してしまうね。

ゴジラが見える映画館、TOHOシネマズ新宿にて公開中のアニメ『亜人』を観てきた。
初のTOHO新宿でしたがスクリーンや音響のクオリティが高い劇場でした。
客席の座り心地も最高♪

「good アフタヌーン」で連載されている人気コミックの映画化というコトで、
新宿界隈で宣伝トラックが走ってたのを観て気になったのですが、
多過ぎる原作の専門用語に少しショート気味な感じ。

これ、予備知識が必要ね。

冒頭、アフリカ(らしき場所)で繰り広げられる銃撃戦があって、
狙撃対象である"死なない人間・亜人"に兵士達が殺されている所から物語が始まる。

亜人は専用の麻酔銃で捕らえられ「死なない構造」を解明する為に人体実験の対象にされていて、
その存在が動画サイトや学校の授業などから手早く紹介されている構成は、
情報量多めなこの作品の中では解り易かったな。

科学的な下りが色々とある割には、
亜人の見分け方が「死ななければ解らない」というのも、どこか無理がないすかね?(笑)
まぁ、ここもアニメの設定がそうだと言ってしまえばそうなんだけどね。
あと、主人公が亜人だと判明する下りも突然過ぎというか。
観ているコッチはそのシーンのテンションに乗れなかったな。

長期にわたって連載されている漫画なだけに
3部作とはいえ映画にするのに紹介しなければならない情報が
多過ぎるのかなと感じました。

これが3部作のうちの最初という事なので、
その後もチェックしてアレコレと語る必要かあるかもね。

劇場でしか販売されないというBlu-rayには興味津々ですけどね。

ご興味ありましたら、チェックしてみて下さい。

詳細はこちら。
http://www.ajin.net/