2013年1月25日金曜日

リアルな"戦場"を観る事が出来る数少ない作品

激務から解放され少しだけ余裕が出来たので、
僅かな合間を縫って映画を観てきた。
今年も劇場で映画を観て音響の重要性を身体で感じておきたいなと。
で、選んだ映画なんだけど、
UPLINKにて話題沸騰中の映画『アルマジロ』。

デンマークの若者がアフガニスタンの紛争地域にある最前線基地「アルマジロ」に
送り込まれるって話。
突発的に始まる戦闘。
地元の人が行き交う道で銃撃戦が始まる。

これが、劇映画ではなくドキュメンタリー映画ってのが衝撃的なわけで。
実際、カメラを回している最中に銃撃シーンがあったりする。
シーンというか実際に銃撃されているわけだ。
戦闘後は負傷している兵士もいたりする。

画造りだけみると映画の様な質感の画質だから、
劇映画の様相だけど、れっきとしたドキュメンタリー映画。
兵士と寝食を共にしているだけに、作戦を指示しているシーンなんかもあったりして、
コレよく軍が許可したよなと途中から別の見方をしてしまうくらい、
戦場の事、軍の内部の事、兵士の精神が不安定になっていく様子など、
軍隊からNGはあったと思うけど、かなり際どい部分まで記録されていて、
とにかく戦場の凄まじさが克明に描かれている。

音の効果もあってか緊張感のある映像の連続でした。
ただ、気が付くとデンマーク軍と同行して撮影している為に
一方的な見方が強い感じもしたね。
タリバン軍は最後まで"敵"のままだったし。
でも、それは仕方ないのかなとも思った。
この映画を造るのに7ヶ月間もの間、寝食を共にしたそうで、
その過程で自然と肩入れしたくなってしまうのは、
無理もない話だよね。
そう感じさせるくらいフラットではなく
偏った描き方をしている感じがした。
この映画は"戦争"ではなく"戦場"を描いたんだなと
観終わって感じました。

とは言え、とにかく凄い映画です。
アフガニスタンがどんな状況なのか、
戦場でどんな風に銃撃戦が始まるのか、

せめて予告編だけでも観て欲しい。



年明けからヘビーな映画選んじゃったね。
記憶に残る映画でした。

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