2013年6月3日月曜日

1シーンだけ繰り返し観る。




最近、youtubeで何度もリピートしている映像。

レオス・カラックスのSF風フィルムノワール『汚れた血』の1シーン。
ドニ・ラヴァン演じるアレックスが恋に悩み、
その苦しみを吐き出す様に走るシーンである。

トランジスタラジオから聞こえるメロディアスな曲の次に
D・ボウイの「Modern Love」が流れ、それとシンクロする様に
アレックスが走り出す。
音の繋ぎとカットを割らずに1シーンで見せる
タバコを吸っているシーンとか、音楽の切れ方とか、
とにかく僕の感覚に引っかかってくる。

カット変わりが音と微妙にズレているのが何度も観ていると
とても心地良い。
「Modern Love」と疾走シーンがシンクロしている。
こういうのもAudio Visualって言えないかな。

日本でも今年、待望の新作『HOLY MORTORS』を公開して
健在ぶりをアピールしたけど、
『汚れた血』を撮った頃のカラックス作品は
単純なんだけど、ある種の暗さと若さが魅力的。

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