2015年5月9日土曜日

激しいバイオレンスとは裏腹に



廃盤状態になっているのが惜しい作品の1つ。
これ、どうして再販されないんだろうか?
ゲイリー・オールドマンの初監督作品『ニル・バイ・マウス』

どん底の一家のお話。
公開当時、激しい暴力描写で話題になったな。
喧嘩シーンで鼻に噛み付くって後にも先にもこの映画以外で観た事がない。
(あのシーンは圧巻です。)

彼のルーツが窺い知れるというだけでなく、
個性的な役者たちの演技、リアリティのある画造り、
そして編集が尖った事をやってるんだよね。

この作品以降、監督作品を発表してないけど、
機会があったらまたやって欲しいな。

最近再開した恵比寿ガーデンシネマでこの作品を観まして、
一気にファンになりパンフも即買い。
コメントに豊川悦司の散文詩が載ってて、
作品の世界観がまさにこんな感じと納得したのを覚えている。

1997年のカンヌ国際映画祭で主演女優賞を受賞しているけど、
主演女優以外の役者も粒立ってて良いんだよなぁ。
ボク的にはレイモンド役のレイ・ウィンストンが気に入ってて、
ゴツゴツした外見ながら繊細さを感じさせるところが、
ジャン・ギャバンとか三船敏郎に通じるものがありますな。(古いか。。)

そんなこんなで『ニル・バイ・マウス』、
ご興味ありましたらチェックしてみて下さい。


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