2014年8月9日土曜日

これはケーキみたいな映画だ。

『複製された男』の後そのままレイトショーで
『グランド・ブダペスト・ホテル』を観てきました。
久しぶりの映画ハシゴだったけど、
どちらも粒立っていて見応えのある作品だった。

こちらはテンポの良いサスペンスコメディ。
ホテルのお得意様が殺された事から容疑をかけられるオーナーと
その愛弟子のベルボーイの逃避行。

何より色使いが凄かった。
ホテルの外壁はピンク、エレベーターは赤と
赤系の色が多く使われていて、おとぎ話な感じが満載の画造り。
「こういう感じの色を使ったケーキあるよね?」と思わせる雰囲気。
(実際、ケーキも出てくる。)
カメラワークも素早いパンショットが特徴的で戯画化された世界観にピッタリ。
アニメーションもさらりと入れてきたりして、
あれもこれもと詰め込みながら全体のトーンは統一されているのは
凄いなと思いました。
ウェブサイトのレビューを観るとファッション業界からのコメントが多いのも
何となく理解出来る。
ウェス・アンダーソンの作品を初めて観たのだけど、
他もこんな感じなのかね。
フィルモグラフィを追っかけてみようかな。

グラフィックやファッションを勉強している人は
画の色使いを観るだけでも勉強になるかもね。

ご興味ある方は是非。

詳細はこちら。
http://www.foxmovies.jp/gbh/

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