2014年12月25日木曜日

台詞がなくても痛みは伝わる。

UPしなきゃらん事が一杯あり過ぎててんやわんやの年末。
そんな最中ですがキム・ギドクの最新作『メビウス』を観てきました。
この感想を書く事でまた記事が増えるというね。。
や、僕好みの作品だったのだからこれは重要なのよ。

全編台詞が一切ないという実験的な造りながら、
冷えきった家庭の姿がよく描かれていた。
言葉がない→台詞を排して表現っていう所に持って行くのが、
キム・ギドク監督の凄い所でね。
どうしてそうなっちゃうんだろうという、とんでも演出が大好きです!

父親の不貞に怒り狂った妻が息子の性器を切り取って行方をくらます所から
話が始まり(この始まりも凄いのだが。。)、
息子がオーガズムを取り戻す為に父親が必至になったり、
不良達と共に逮捕された時の弁解する父親の滑稽な姿など、
笑えるシーンが多くて
実験的な造りとは裏腹に意外と観客に受け入れられている様子。

登場人物が割と少なかったのでどのキャラクターも印象に残っているけど、
妻と愛人の二役を演じたイ・ウヌさんが良かったですね〜。
胸のテカり具合で迫力が4割増でラブシーンも良かった。
何というかとにかくパンチが効いてて印象に残る女優さんでした。
奥さん役の時のアイラインの凄さがww。
公開待機している作品に日本の映画もあったので、
今後も気になる役者だね。

韓国の映画祭に行った時に聞いたんだけど、
キム・ギドク監督って飲むとすぐどっか居なくなっちゃうらしく、
つかみ所がない人なんだとか。
来年、韓国の映画祭に作品がノミネートされたら会ってみたいな。

そんなこんなで『メビウス』劇場で観ておいて損しない作品です!
ご興味ありましたら是非行ってみて下さい。
詳細はこちら。
http://moebius-movie.jp

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