2012年4月4日水曜日

素材の赴くままに

先日は、
東京国立近代美術館で開催されている
生誕100年、ジャクソン・ポロック展を観てきました。
3月はバタバタっと話が決まる事が多くてゆっくりとする時間が少なかったけど、
忙しいからと言って自分のやりたい事、観たいものが出来ないと言うのは
癪なので強引にでも時間を作って、行動しています。
無理矢理にでも楽しんでやろうっていうね。
この辺が、去年のTOOWAIIとは違います(キリッ

で、ジャクソン・ポロックなんだけど。
10年以上前にパリのポンピドーコレクション展があった時に、
色んな現代アーティストと共に紹介されてたけど、
抽象的な作品の何が面白いのか今イチ解らずじまいで
解ったフリして終るという難しさだけを残しただけだったんだけど、
今回は創作の全期間を観る事が出来るので深く感じる事が出来るだろうと
思ったのです。

で、展示会なんだけど。
初期の伝統的な絵画技法に則った作品から、
後期のポーリングと呼ばれる絵の具を垂らす様に描く作品まで、
遍歴を詳しく知る事が出来ました。



アトリエなんかも再現されてたりしてね。
VJをする様になって抽象的な作品に振れる機会が多くなって解ったんだけど、
この人の作品って絵画というより音楽だよね。
絵の具の付け方や垂れ方を感じるままに描いていくとでも言えば良いのか。
ジャムセッションに近い感じ。

それか漫画『バガボンド』の24巻で武蔵が刀や棒っきれを振っている時に

「こっち?」、「いや、こっちか!」と

素材の声に導かれる様に身体を動かすくだりあるじゃない?
あれに近いものを感じたね。
(詳しくは『バガボンド』を読んでね。)

段々、例えが面倒くさくなるのでこの辺にしときますけど。。。

テーマとか訴えたい事とかなさそうなんだけど、
描く線一つ一つからその時のポロックの感情が垣間見えて
ただの線を重ねただけの絵なのに、
生きている感じがしました。

初期のネイティブアメリカンやメキシコ文化に影響された作品も
色使いがVIVIDで興味をそそる作品だった。

ジャクソン・ポロック展、5/6までやっているので、
気になる方是非行ってみて。
http://pollock100.com/

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