2015年5月24日日曜日

バスのトラブルによって僕は、、、カンヌ国際映画祭5日目。

今回のカンヌのハイライトとも言うべき朝食ミーティング
実はこの日、その前からかなり焦っていたのです。
そう通勤のバスから。。。

今回は宿泊をカンヌの郊外に取りましたので連日バスで通勤してました。
その日は、バスの中でミーティングの時に何を話そうか?とか、
どんな人が来るのかおさらいをしてイメージをしておこうか?とか、
会場に着く前から準備を沢山していたのですが、、、

こういう時ってありえない災難が降り掛かるんですね。。。


通勤のバスがエンストって。。。


普通ないっしょ!!
いや、カンヌでもこんな事滅多にないそうです。。。
運転手に聞いたら動き出すまで時間がかかるとの事。。
車内はガス臭い。。動き出す気配無し。。


チーン、カンヌ終了〜。。。


あぁ、オイラ、今回は詰んだと思いました。。
折角のチャンスも泡と消えた感がある。。
つ、ついてねー。。。ホント運に見放されてるー。。。

こうなると後はバスのトラブルを楽しむしかやる事がない訳です。
車内には乗客がたったの4人。さぁ、皆でトラブルを楽しみましょう。
人生、次があるさ!

と、妙な開き直りがあって、傍にいた方に「大変ですね〜」なんて話しかける。
映画祭では関係者や会場で働いている人は首からぶら下げているパスで、
この人がどういう人か何となくわかる様になっている。

話しかけた人も首からパスをぶら下げていた。
映画祭期間中に会場で働いている人で「困りましたね〜」なんて話で盛り上がる。

*ここからは会話形式でBlogをお楽しみ下さい。

TOOWAII(以下、T)「カンヌのバスってこういうコト多いんですか?」
関係者(以下、関)「いやー、こんなの滅多にないですよー。」

T「ですよねー(笑)、カンヌって毎年いらしてるんですか?」
関「ハイ、この時期は毎回来ているんですよ。」

T「あ、そうなんですね。実は僕今回初めてで、色々と解らないコトだらけですね。」
関「もしかして映画監督さんですか?」

T「はい、今回はshortfilmで参加してまして。もしかして、あなたも?」
関「いえ、私は〇〇パビリオンで働いてまして。」

T「そうなんですね。僕、〇〇地域にも作品送っているんですよ〜。〇〇映画祭って知ってます?」
関「あ、よくご存知で。」
T「実は僕東京のクラブでVJをやっているのでオーディオヴィジュアル系の映画祭って凄く興味あるんですよねー。」

関「東京の方なんですね。実は私の弟が東京でDJをやってた事があるんですよ。」
T「ホントですかー。僕ね〜、フレンチ系のナイトクラブでVJをよくやってた事があったからフランス人DJっていくらか繋がりあるんですよぉ。どなたです?」
(何だか雲行きが変わってきたなと思う、TOOWAII)

関「アレックスって知ってます?」
T「えっ、ひょっとしてDJ名ALEX From Tokyoとか名乗ってません?」
(これが当たったら凄い事だなと思う、TOOWAII)

関「いや、多分違うと思います。。」
T「あ、そうでしたか。。。」
(やっぱフランス人DJって日本に沢山いるもんねと思う、TOOWAII)


関「私の弟、今はMVの監督をやっているらしいんですよ〜。」
T「あっ、そうだったんですね。MV監督ですか〜。アレックスね〜。」

(MV監督で、アレックスね〜。。。ね〜。。。)

Σ(゚д゚;) !!!

T「失礼ですが、お姉さん下のお名前は何といいます?」
関「Casと申します。」

(゚〇゚;)!!!

うわぁ、、これ凄い。。。

弟さん、
TOOWAIIもよくライブを撮らせてもらっているアーティスト、
SAYUKIちゃんのMVの監督だったのです。



このビデオ、クレジット入ってますが、
エンストしたバスに乗り合わせたバスに
まさかSAYUKIちゃんのMV監督のお姉さんが居たのです。

このビデオの室内シーンでチョビッとお手伝いした事があって、
名前、覚えてたのよね〜。
凄くこだわって移動撮影しているなぁ思ったのもあり、
覚えていたのです。

ってか、はるばるカンヌまで来て、まさかこんな風に出会うとは。。。

これ、スゲー出会いだぁ。。。
ここからは、ミーティングのコトとかすっかり忘れて、
東京の事や弟さんの事で盛り上がる。

幸いなコトにバスは時間に間に合い、
いくらか余裕が出来たのでお姉さんが働いているパビリオンでコーヒーをご馳走になる。

さらに、 「良かったら朝の9〜10時で映画祭の関係者が集まるPARTYがあるので、遊びに来て下さい」と
誘われる。

マヂかー!
損して得とれってまさにこの事だなぁ。。。
先のBlogの通りBreakfastには間に合ったのですが、
その前に、こんな出会いもあったのです。

結局、パビリオンの朝PARTYには間に合わなかったので、
せめてお礼だけでもと改めて訪れると、
お姉さんから映画祭の関係者の連絡先一式を教えてもらえる事に。

教えてもらった連絡先は有名な映画祭のProgrammer。。

マヂかー!!
僅か3時間くらいの間に重要な人達の連絡先をわんさか頂いたのでした。
即刻、教えてもらった方の連絡先にメールをしたらやっぱ連絡って返ってくるんですね〜。
とても親切な対応でした。

今回は、本当についていたと思います。
これがひょっとして「至誠にして動かざるもの、未だこれ在らざるなり」ってヤツ?
(まぁ、"ってヤツ?"って言ってる時点で、至誠な感じがないねw)

あの時、お姉さんに会ってなければ、
ってか、バスがエンストしてなかったら、
今回のカンヌの展開も変わっていたと思います。

すげー出会いだぁ。。。
何の後ろ盾もない僕からしたらコレはとても貴重な出会いな訳です。
オイラ、チョット運良過ぎかも〜。

信じられない出会いからわらしべ長者の様な展開もあり、
5日目は午前中で心底グッタリきましたが、やりきった感がありました。

人生何が起こるか解らない。
どんなトラブルが起こってもDJの選曲に乗っかってVJをする様に、
切り返していくと色々と良い事があるもんだなと思った一日でした。

ってな感じの映画祭5日目午前中の出来事でした。
こ、濃過ぎる。。
午後の事はまたの機会にでも。

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