2015年5月15日金曜日

カンヌ国際映画祭2日目。

「Hello! nice to meet you!! what are you doing?」

英語を話し始めて今日ほどこの言葉を使った日はない。
そう思える程喋った日だった。
会場に向かうバスの中から帰りのバスまで。

目が合った瞬間が勝負で一瞬でも眼をそらしたらそこで終了。
次はない。
暢気に時差ボケている暇もない。。

皆、そう思っている雰囲気があるから、
誰と話そうか、虎視眈々と狙っている感じもあって、
両腕にタトゥーのある様なチョット強面の人に話しかけても、
気さくに会話が弾む。

それだけ、コミュニケーションを取る事が大事だと理解しているのだろう。

カンヌではフィルムメイカーとエージェントや映画祭のプログラマーと会う機会を作る為に
breakfastというイベントがある。
文字通り朝から関係者とご飯を食べて交渉をする訳なんだけど、
案の定、予約が殺到してアポイントが取れない状態なので、
作戦を変えて各国のパビリオンを回る事に。



最初に顔を出しのはインド。
顔を出したと言っても特に誰かがお膳立てをしてくれている訳ではないから、
勝手に乗込んで、話しかけるのです。

「はじめまして〜、こんにちは〜。」
「何している人ですか〜?」
パビリオンのPARTYでは、眼をそらしたら負け。
自分から話しかけなければ誰もコミュニケーションなんか取ってくれない。

そして、会ってから大体3分くらいで勝負が決まる。
「これ以上話しても広がらないな」とか
「こっちの言い分は、全て話したかな」って感じになると、
see you next。

凄いのになると話している傍から
隣の人に目線を移してそれっきりなんてコトも。
皆、「何の為に」「誰と話すべきなのか」ってのが解っている感じ。



今日は、このインドパビリオンの他に、
Paris Matchという雑誌社のparty、ロシアンパビリオンのPARTY、
スロベニア&マケドニアのPARTYに参加したけど、
皆、似た様な感じだった。

breakfastのアポが取れなかった関係者の国のパビリオンにも顔を出し、
作品と名刺を渡して挨拶をする。
関係者がリストアップされているwebsiteから目的の人を検索して、
その人がいる国のパビリオンに駆け込んで交渉をする。

「〇〇映画祭のプログラマーの〇〇さんにお会いしたかったのですがアポが取れなかったので作品を渡して頂けないでしょうか?」
「後で一応連絡を入れておきますが、どうぞよろしくお願いします。」

これは、もう殆ど営業です。
車の営業マンが家にきて「買い替えの時期が来たら連絡を」と言って名刺とパンフを置いていくアレとほぼ同じです。
映画祭というとコンテストをイメージしているクリエーターは日本に多いと思うけど、
作品さえ良ければ誰かがきっと見ていてくれるだろうと思っていたら、
ここではそんな理屈は全く通用しないです。



お次はMARCHE DU FILMというカンヌのマーケットに顔を出す。


ここは映画の商談の会場で大手の映画会社からインディペンデントまで、
色んな会社が映画を"売って"いる。
奥に見えるのはSTUDIO CANALというケベック圏の映画会社。
カンヌに来る前に担当の人にメールをしてみたんだけど、
ちゃんと見てくれるのね。
「あんたの映画は私たちの条件にFIXしないからゴメンね」と返事も返ってくる。

買う側も色々と探しているのね。



そんなこんなのPARTYを幾つか参加して最後はUKのアフターPARTYへ。
ここが一番ホッと出来たPARTYだったかな。

という感じの二日目でした。
会場をアッチコッチと歩き回り、凄く疲れた。。。
現在カンヌは0:30だけど、もう既に眠い。。。

明日は雨らしいので人の流れが緩いと良いな。

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