2015年8月11日火曜日

久しぶりにワンシチュエーションものの映画を観るの巻。

YEBIS GARDEN CINEMAにて『On the highway』を観てきました。
最近、恵比寿の映画館がお気に入り。
どうでも良いけど、EBISじゃなくてYEBISなのが、気になるところ。
あれはどんな意味があるんでしょうね(笑)

さて、映画なんですが、
ほぼワンシチュエーションで構成されている作品で、
登場する役者はトム・ハーディひとり。
こういう設定は『LIMIT』を思い出させるし、
車の中での会話というコトなら『桜桃の味』を思い出しながら観てたけど、
どちらとも違ったオリジナリティがあった。

お話は、いたってシンプル。
過去に一度だけHしちゃった浮気相手に子供が出来てその出産に立ち会いに行く車中での物語。
ハンズフリーの携帯で繰り広げられる、奥さんや浮気相手、会社の上司や部下との会話が
話の推進力になっているんだけど、回想シーンが一切なく想像力を掻立てられる造り。

こういうタイプの映画自体が元々好きなのもあったのだけど、
会話のやり取り以外に時折インサートされる車中から見える風景が印象的でした。
イメージカットの使い方が凄く好きな感じ。

車中で書類を観ながら部下に指示したりしているのに
運転が疎かにならないとか気になる部分があったけど、
でも、まぁそれやってサスペンス盛り上げても、
この作品ではこけ脅しな演出になっちゃうのかなとも思ったり。

走り出す前のトム・ハーディの浮かぬ顔。
走り出してから繰り広げられる会話でそれが納得出来る展開も良かったな。

運転しながら色んな会話が展開するって意外と飽きないなと
新しい発見でした。
そして、主人公の運転する車が右ハンドルだったのも発見でした。
確か、ロンドンって左ハンドルじゃなかったっけ?

ラストの希望とも絶望とも取れる描写は受け手の解釈委ねられている感じもあったけど、
僕的には満足な内容でした。

レイトショーでまだ公開しているらしいので、
ご興味ありましたら是非観に行ってみて下さい。

詳細はこちら。
http://www.onthehighway.net/

0 件のコメント:

コメントを投稿